水野 梨津子 さん
インテリアコーディネーター(第31回合格)
自分なりの方法を見つける
はじめに
 私は高校時代、留学先のメキシコでデザインを勉強した経験があり、現地の色使いやデコレーションの素晴らしさに魅了されていました。ラテンのデザインやインテリアによって心が豊かになれる生き方を多くの人に広められたらと、デザインとは直接関係のない就職をした後も思い続けていました。
 その念願を果たすべく、インテリアの基礎からきちんと学ぼうと思い立ったのがIC受験のきっかけでした。もし資格がとれるのなら、なおのこと学び甲斐があると考えました。しかし、自分で初めてICの勉強をするにはどうすれば良いか分からず、やるからには受かりたいとの思いからネットの評判を調べ、合格実績No.1のHIPSに決めました。
 私はインテリアと関係のない仕事をしていましたし、時には深夜まで仕事があり、出張も多く、休みの日に仕事することもよくありました。異業種からの挑戦ですし、普通に暮らしていてもプライベートの時間がなかなか取れない状況でしたので、「工夫しないと合格は無理だ」と思いました。そんな状況で、やっとのことで一発合格できた、私なりの「勉強のしかた」をご紹介したいと思います。

潔い諦めのススメ
 当初はインテリアの基礎を勉強したいという動機でしたので、それはそれで叶えられたのですが、それだけでは駄目だと授業を受けてすぐに気づいてしまいました。IC資格試験に受かるという目的を果たすには、「受かるなりの勉強=とにかく暗記」を沢山しなくてはいけないのです。ここで重要となる心構えがあります。それは、潔く「諦める」ことです。
 暗記で一番大変なのは、実際にその暗記をする覚悟を決めて取り組むことです。初めてテキストを見た時によく感じていたのは(正直に言えば)、「え? ここまで覚えなくてはいけないの? まさかね」ということでした。最初は見て見ないフリをするのですが、問題集や模試で間違う度に段々と気づいてしまうのです。結局、秋の試験までに「まさかね」の箇所は、「やっぱりね」と暗記しなくてはいけないのです。ここは「どうせ後で苦労するなら」と、なるべく早く、潔く、諦めること。そして暗記に集中することが重要です。そして、暗記の作業に慣れることができれば、分かるという小さな成功体験が繰り返されることで、すぐラクになるはずです。さらに勉強に慣れてくると、問題を読んでいる途中で「ああ、それね」といった風に、早押しゲームでもしたくなるようになってきます。(ただし引っ掛け問題もあるので、必ず最後までは読まなくてはいけません)受験が終わってみて思うのは、もっと早く「諦め」の境地に入り、さっさと暗記に集中していればラクだった、ということです。

自分なりの効率の良い方法を見つける
 暗記の方法は、人によって向き・不向きが分かれると思います。声に出して覚える、とにかく書くなど、色々ありますが、自分流の方法を早いうちに見つけるのが良いと思います。
 時間のない私の場合、HIPSで頂くテキストをそのまま活用して、授業の中で暗記用テキストを作りました。本来の理想では、テキストを汚すことなく暗記ノートを別途作るなど美しい方法を取ることでしたが、そんな時間も惜しいくらいになってしまい諦めました。

製図は自信を持てる方法を見出す
 2次試験の製図の勉強は、最初に焦りと迷いの戦いがありました。1次から2次までの期間は短いので、1次の合否が分からなくとも、すぐに勉強を開始する必要があります。2次試験では、短い制限時間内に問題文の条件に忠実に、ある程度決まった作図法で素早く作図し、余った時間で美しく表現をする必要があります。
 計画的に勉強できた1次と違い、2次の製図はいつでもどこでも取り組めるわけではなく、スペースが十分にあって、じっくり座ってできる自宅やホテルでの時間を確保する必要がありました。私は製図が全くの初心者でしたので、プランニングのみで時間がなくなるか、問題の要望通りにできていないと後で気づくことが続いて焦っていました。
 また、迷ったのが、先生や周囲の方の作図を見ていると、人によって作図法が随分異なることでした。私の場合は、自分が良いと思った先生を選んで、その先生が講義を行う直前講座には必ず出席し、質問をするなどして迷いを減らしました。
 このように、製図の数をこなして慣れることと、時間のない中で自分なりのベストが描ける方法を見出し、自信を持って試験に臨むことが大事だと思います。

これから受験する方へ
 IC資格の勉強は覚えることが多く、地道で大変かと思いますが、なるべく心の負担を減らし、自分なりの勉強を楽しむ工夫をしてください。
 時間の無かった私なりの方法ではありますが、ゲーム感覚で問題を解いて覚えるなど、小さな成功体験を多く作ることはとても効果的でした。また製図では、とにかく数をできる限りこなしつつ、自信を持って描ける方法を見つけることがポイントだと思います。
 努力が実を結んで最終的に合格を手にした時には、自分にとっての大きな自信となることは間違いないと思います。心より応援しています。
資料請求 無料セミナー・イベント 無料相談会・見学会
資料請求はこちら