近藤 愛子 さん
インテリアコーディネーター(第29回合格)
ひとつの目標に向かって励ましあう仲間
受験のきっかけ
 私は9年前にインテリアデザインの専門学校を卒業しました。卒業後はインテリアショップで雑貨や家具の接客販売の仕事に就き、充実した日々を過ごしていました。当時、IC資格受験の条件に年齢制限があり、学生時代に受験する事ができませんでした。そのことが心残りでしたが、インテリアショップでは日々の職務に追われ、じっくり勉強できる状況ではなかった為、次第に資格の事は頭から離れていきました。
 そんな中、体調を崩してしまい止むを得ず離職。接客マナーの向上を目指し、現職である劇場客席案内の職務に就きました。比較的に自分の時間が取れゆとりが出てきたので、これを機に資格試験にチャレンジしてみよう!そう決心したのが2年前、インターネットでHIPSに出逢った事がきっかけでした。
勉強方法
 講義を受けて効率的だと感じたのは、スピーディーに無駄なく重要点がまとめられている事、テキストに沿って進められるので、講義中に重要箇所に線引きしたり書き込む事で自然と何度もテキストに目が通せるようになっている点でした。
 講義は録音可能な為、帰宅途中や通勤時にテキストを参照しながら繰り返し聞き込む事で理解も深まります。HIPSで出逢った友人の1人は、授業に集中して緊張感を保つ為に録音はしないとゆう意見もありました。勿論、録音をしているからといって安心してしまうのではなく、講義に集中して取り組み、万が一聞き逃した部分があっても後で何度も確認できるという利点で私は録音していました。また、1年目は特に早めに教室へ入り、前の席で受講するようにしていました。
 次第に顔見知りのメンバーが周りに増え、自然と話すようになり、気づけばひとつの目標に一緒に励ましあえる仲間ができていました。職務は皆さん様々で、某インテリアメーカー勤務の方や、スタイリストさん、中にはすでにインテリアコーディネーターとして長年活躍されている方もいらっしゃって、お話するたびに新鮮な情報を入手したり、毎回刺激を受ける事ができました。
 テキストは、毎年試験に対応した最新情報等も盛り込まれ見やすく作成されている為、新しくまとまりのある素晴らしい内容です。左ページ本文部分には蛍光ペンで重要語句、語句の説明、長所、短所等に色分けしてアンダーラインを引きました。右ページは丸々メモの為の余白に作られていますから、私は自習用のノートは作らずに重要点や暗記する事柄を自分なりにまとめて見やすいように太めのペンで色分けして書き込みました。暗記が必要な語句や細かい数字は赤ペンで記入し、赤い透明シートで消せるようにして毎日少しずつ覚えていきました。また、文字だけを見てもなかなか頭に入るものではありません。
 私なりの暗記方法としてインテリアの歴史では年表を手書きして目に留まる場所に貼り、声に出して覚えました。デザイナーズチェアや照明器具、木質材料や構造等、スケッチでいるものは極力描いて覚えました。家具の名称は自宅にある椅子やテーブル、キッチン等 あらゆる箇所に<幕板><袖><支輪>等と書いた各名称の付箋を作り、貼り付けて覚えました。
 休日を利用して歴史建造物をできるだけ多く訪れ建築様式を体験するようにしたり、大型ホームセンターでじっくり時間をかけて商品をみて周るのもお勧めです。住宅に関するほとんどの物が揃っています。イメージのつきにくい金物や丁番、塗料、インテリアグリーンも実際に目で見て、触れる事で覚える事ができます。暗記は大変とゆうイメージが強いですが、少しの工夫で楽に、楽しく覚えていく方法を見つけるのは試験までの長い道のりを乗り越えるコツだと思います。
 過去問題集は必ず3回以上解きました。
1.まずテキストを一読してから予習で解いてみる。
2.復習で解く→間違えた所や不明な点は必ずテキストで確認する。
3.理解できているか確認のため解く。
 「問題を解いたらテキストに戻る。」を習慣づける事で理解力が高まり応用力も身に付きます。問題集にはテキストにはない解説も沢山記載されているので知識を蓄える為にも必ず目を通しました。1次試験直前は予想問題集を3回以上解き、直前ドリルは本番の緊張感を味わえるように図書館を利用して本番通りの時間設定で取り組みました。他にも図書館では焼き物のカラー写真が掲載された資料や建築、インテリア関連の図書が豊富ですから、借りたその場で目を通したりテキストに書き込んだりして活用しました。
 試験当日3日前頃からは、無理な勉強はせずに、体調管理に努め睡眠も十分に取るようにして備えました。会場は沢山の受験者で、ピリピリした雰囲気ですが、自分を信じて落ち着く事ができれば大丈夫です。私も初めは緊張しましたが、同じ教室にHIPSで仲良くなった友人が何名かいたので午後からは落ち着いて挑むことができました。

1年目の反省点
 受験勉強を振り返ると、1年目は過去に専門学校で学んだ事を呼び起こしていく作業と、新たにインプットしなくてはいけない膨大な情報に四苦八苦しながら、なんとか講義についていったとゆう感じでした。
 IC1次試験結果 販売D判定(不合格)技術A判定(合格)
 販売は残念な結果になりましたが、模擬試験でC判定だったので合格保障制度が適用され2年目も受講できる。来年こそは確実に合格する!身が引き締まる思いになりました。
<反省点>
・販売より技術が苦手だと思い技術中心に偏った勉強を進めてしまった。
・会場で前の席の人たちがもめ事を起こし、動揺してしまいなかなか落ち着く事ができなかった。
<効果があったこと>
・構造や人間工学のテキストの図を活用して、名称や寸法を覚えた事で、どんな形態で問題が出ても答えられるようになっていた。

2年目
 2年目は、すぐにIC資格勉強に取り掛かる気力が残っていなかったので、お疲れ様の意を込めて春にHIPSの仲間とバリ島へ旅行に出掛けました。その時に何名かは合格した事を知り、さらに気持ちに拍車がかかり今年こそは必ず合格するとゆう熱意が込み上げて来ました。旅行も大変楽しく、気持ちもリフレッシュし、大人になってから新たに友達ができるとゆうのはありがたいなと強く感じました。1次は販売のみの受験で勉強スケジュールにも余裕が出たので、福祉住環境コーディネーター資格に挑戦し、2級を取得しました。
 IC1次試験結果  販売A判定(合格)
 毎日少しずつでも勉強を続けてきた結果が出たので、本当に嬉しかったです。
<改善点>
・インテリア販売や消費者関連法規、一般常識などあやふやに覚えてしまった事はテキストを何度もよく読み問題を解き、きっちり理解し直した。
・100問ゼミに参加した。講師の方に不明点など積極的に質問するようにした。
・テキスト内容をすべて覚えるつもりで丁寧に勉強した。
・これだけ勉強したから大丈夫とゆう気持ちで試験挑めた為、落ち着いて受験できた。
 2次試験勉強は夏からの講座に申し込み、早めにスタートしました。論文は1次の内容を理解できていればそれ程難しいものではありませんが、文章の組み立て方や指定文字数に収めるには練習が必要でした。また、私はキーワードに沿った模範解答を自分なりにノートにまとめ通勤途中や空いた時間に見直すようにしていました。
 プレゼンテーション対策は、家具や動線の寸法を覚えながら平面図を早く描けるように練習しました。毎回、過去問題や予想問題の中から課題の提出があり、遅れても必ず全て提出しました。先生ができていなかった所にチェックを入れてくださり、的確なアドバイスも個別に頂けるのでどんどん良い図面が描けるようになるのが実感できます。

2年目の反省点
 2次試験結果  論文B判定 プレゼンテーションB判定   合格
<反省点>
・試験当日、会場に到着したのが試験開始時間ギリギリだった為、準備がバタバタになってしまった。途中でお手洗いの為、離席した事もありなんとなく落ち着かなかった。
<効果があった事>
・試験で対応できるように、仕上げ材を天井・床・壁それぞれ幾つかリストアップして考えていたのが役立った。

最後に
 最後に、この資格試験と2年間向き合って来ましたが、私にとって前向きに物事に取り組めた大変充実感のある時間となりました。いつも応援してくれる家族や友人、職場の人達に沢山支えられ、最後まで頑張る事を持続できたので心より感謝しています。

 これから受験をする方、最後まであきらめずに取り組めば必ず合格できます。頑張ってください!
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