國須 慶子 さん
インテリアコーディネーター(第29回合格)
日々の努力と周囲の支え
受験の動機
 私の現在の仕事は、住宅会社のリフォームの営業です。まだ入社したてで、本社で見積書の作成方法を学んだり、現場に同行させてもらったり、ショールームに足を運んで勉強しています。転職に成功したのも、ひとえにインテリアコーディネーター資格試験が大きかったと思います。
その前はスーパーで契約社員として、レジ業務をしていました。新卒で入社した会社は、インテリアメーカーでしたが、事務職は私の目指した仕事じゃないと1年半で辞めてしまいました。
 色々な仕事をしてきました。試行錯誤の連続でした。家具店で働いていた25歳ぐらいの時に、インテリアコーディネーターの教本を購入し、とても難しいと勝手に諦めて教本も手放してしまいました。
 スーパーの仕事は激務でした。商品の取り扱いにも気を遣うし、体がとてもキツく、体を壊し退職しました。気づくと何も資格がないまま結構な年齢になっており、悩みました。
 退職後、不動産会社の事務に採用されましたが、このままでいいのかと悩み、たまたま、女子大の就職支援されている女性教授に出会い、就職相談に乗っていただきました。そして、先生にあなたは、勉強して資格取得に臨むべきと背中を押していただいたのが転機となりました。
 早速、ネットで学校を探したところ、ヒップスを見つけ、独自の教本を出版されていて、通学しやすく、合格率が高く、すぐに、説明会の予約をしました。説明会で、開講されている授業を聞き、他の学校にする理由もなかったので、2、3日後には入学を決めていました。何事も決断は早いほうがいいと思いました。

勉強方法
 さて、実際の学習方法ですが、私は、良いと言われることは何でもやろうと思いました。
 予習はテキストを見て、答えの言葉を探すだけなので、比較的簡単でしたし、後でやることが大量に残るよりは、その都度やっていくほうがラクというスタンスでした。それに、関西人特有の発想ですが、授業料で投資をしている分、全部の授業を吸収したいという思いで参加していました。だから、取りこぼしがないように、これは有限の時間を大切にするという意味もあって、集中して先生のお話を聞いていました。前席に座るのが良いと聞いていたので、自分が落ち着く席を決めました。これは、大正解でした。気が散ることなく先生の話に集中できましたし、先生の語りかけにも意識的頷くようにしていました。
 先生がテキストを読む時には、自分でも小声で読んでみたり、手を使って、テキストに線を引いていきました。これは五感を使うようにカラダで覚える作戦でした。家でも、たまに声を出して、テキストを読んだりしました。また、ICレコーダーもお勧めされていましたので、購入して、帰宅後の復習に利用しました。目と耳と自分の声を聞く等、あらゆる感覚を使用するのは良いらしいです。夏の暑い時期、勉強するのもしんどいときは、レコーダーを流しっぱなしで、そのまま寝ている時もありましたが、有効でした。
 そして、事務局の人に何でも相談されるといいと思います。私は学生時代から、もうかれこれ何十年も勉強をしていなかったので、勉強の仕方を忘れてしまっていました。もう、本当にどうしていいかもわからなかったので、電話をかけて、事務局の方には本当にお世話になりました。電気売場から、ICレコーダーの機種の相談までさせていただきました。値引きしてもらって、5,000円ぐらいのものを買いましたが問題なく使えました。これは、教室の広さや、人数によるのだと思います。
 日々の勉強は、主に図書館でやりました。これも、自分の特等席みたいなものを決めておいて、落ち着く場所で勉強するのが良いと思います。学生達が沢山勉強しているし、周りの人が頑張っている環境で勉強できるので、モチベーションが上がりました。また、休憩時間もだいたい決めておいて、お昼も美味しいものを食べようとかご褒美作戦を用意しておいたのもよかったと思います。
 休憩もきちんと取り、お菓子もあらかじめ買っておいて、図書館の上の階のカフェスペースでコーヒーを飲んだり、勉強に疲れたら、雑誌や本を自由に読んでいました。比較的、気分転換は上手に出来たと思います。そして、スケジュールの一覧表には、1日に過去問を何題やったかを記入していきました。すると、この日は沢山解けたなぁとかこの日は出来なかったとか、ゴールに対して、今どこらへんにいるかが見えてきて、このままのペースでいくとやばいなどが解りました。
 過去問はヒップスの授業の前には、家でテキストを見ながら、答えを見つける感じでやっていきました。これは、授業の前に予習をしておいたほうが、実際の授業で頭に入りやすいと聞いていたからです。それに、前もって学習してから授業に臨むと後が楽だと思いました。まさにその通りでした。
 それから、前回の授業の復習テストが授業開始前に行われるのですが、これも1回1回を大切にしました。頑張って、高得点を取ったときは、前の白板に書かれるのですが、名前が書かれた時は嬉しく、楽しかったので、また頑張ろうと思えました。
 そして、教室で出会った人、授業の前後にちょっとお話したり、駅までの帰り道々、勉強の進捗状況のお話、出来なかったところのお話などできたのが、良かったです。私だけじゃないんだと思えたり、他の人も頑張っているから、私も頑張ろうと思えたのも良かったと思います。メールを交換して、状況や心境を交換出来たのも、良かったと思います。
 煮詰まった時、スタッフのかたに勉強方法を相談したり、周りの方に弱音を吐けた環境が良かったと思います。
 過去問題集の1問1問に、チェックボックスがついていますが、私はそこに問題をやった日付と正解数を記入していきました。5問あって、4問正解した場合は4/5というふうに記入しました。全問正解の場合は2重丸。2つ選んでという場合は、1/2というふうに。そしてテキストを見ながら回答したものにたいしては、青で書く。テキストを見ないで、解いたものにかんしては、赤で書くというふうにやっていました。これは、一緒に学んでいた教室の人がテキストを見ないでやっていると話してくれたことで、見ないで問題を解く方法に転換できました。これをすると次に問題を解くときに、前回はいつ解いて、何問間違えて、テキストを見たか、見ないでやったかがわかります。その教えてくれた人は、1日に解く問題量が私より全然多かったことで自分自身の勉強法を見直すきっかけにもなりました。
 周りの方と勉強法をお話するのは、とても良いと思います。それと、その人は、確か休みの日などは、実際の試験問題量を技術、販売共に100問ずつやっているとの事だったので、私もやってみました。解答時間もいれるとかなりの時間掛かりましたが、採点するのもなかなか面白い時間でした。
 試行錯誤でいろいろやっているうちに、勉強するリズムが出来てきました。あと私は、シャーペンが苦手だったので、パイロットのフィリクションシリーズで勉強しました。
 追加の講義には、ほとんど参加して、予習と復習テストを受けて、2次では、宿題を頑張って、出来ることをやり残さずやるという、今思えば、とてもシンプルな勉強法だったと思います。

試験会場
 試験会場での感想は、机が少し窮屈だったのと、最初暑かったのに、あとで寒くなり、カーディガンを持参しておけばよかったなぁということです。もちろん、飲み物と食事を用意していって、よかったと思います。あとは、時間短縮の為、色鉛筆を尖らせていなかったのですが、削っていたほうが気持ちよく使えたかなと思いました。

合格して
 合格したときの感想は、日々の努力と周囲の支えでここまでこれた嬉しさでいっぱいでした。おめでとうと言ってもらえるのは、やっぱり嬉しかったです。
 受験方法を振り返って、時間と努力を注ぎ込んだ分、結果になって返ってくるのがよく分かりました。アドバイスを素直に実行するのは、とてもよいことだと思います。
 今後、仕事で実務を積みながら、カラーの勉強、福祉住環境、設計の勉強をしたいと夢は色々膨らみます。

最後に
 最後になりましたが、私と出会って励まして下さった方々、質問に丁寧に答えて下さった先生方、事務局の方々有難うございました。
 行動して、前に進めば、開けていくことを試験勉強が教えてくれました。ありがとう。
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