倉橋 美帆 さん
インテリアコーディネーター(第30回合格)
大学2年目に叶えた夢
受験の動機
 現在、大学で経済学を専攻しています。HIPSで授業を受けることを決めた時期は2月で、当時は大学1年次を終えたばかりでした。
 大学を1年間終えて、「なんとなく過ぎてしまう大学生活にしたくない」、「なにか努力をして結果を残したい」、「けど、頑張るなら好きなことを頑張りたい」といろいろ考えていました。それが何かはっきりとは分からず、大学の図書室でヒントを探していると、『インテリアコーディネーターきらめくキャリア』という本があったのです。三島会長が執筆された本でした。私は小さいころから家具やファブリックのカタログやチラシを見るのが好きで、ICは中学生の頃に憧れていた職業だったことを思い出し、これしかない!とすぐにHIPSに通うことを決めました。

1次試験の勉強方法
 まず、私が決めたことは、「テキストは分冊化し、最低3回読む気持ちでたくさん読む」、「復習テストでは最低でも平均点プラス10点はとる」、「授業は遅刻・欠席せずに皆勤賞をとる」ということです。
 大学への電車通学は片道1時間あったので、必ずテキストを持ち歩き、どんなに眠くてもテキストは開いていました。まず1回目は、次回の単元のテキストを多少理解できなくても気にせずに読み、あまり覚えるように気を張らずに、どのようなことを今から学習するのかをイメージしました。その時にオレンジのマーカーで太文字のところに線を引きます。2回目は、授業の直前にパラパラとめくっていました。(ここで頑張りすぎると授業本番で疲れてしまうので、最後の15分ほどは居眠りをして授業に備えました。笑)
 そして、授業では先生の言っていることを一言一句聞き逃さないつもりで集中して聞きました。大切なことは板書以外も書き、「ここすごい重要!」、「ここマーカー引いて」など言われたら、次はピンクのマーカーで線を引きました。言い方は悪いかもしれませんが、私の場合はマーカーやペンでテキストを汚すことで、こんなに頑張ったという達成感と、もっと勉強するぞというやる気がでました。
 授業で分からないことがあれば、必ず先生や友達に聞きました。授業の後は少し残って友達や先生と話したり、時には質問をしているところを盗み聞きしてみたことも勉強になったと思います。友達と話すと同じ不安を抱えていることもよくあり、不安がなくなりました。
 授業後はまず過去問を解き、過去問の解説は分かったところも分からなかったところも熟読しました。そのあとにテキストと過去問を照らし合わせて頭の中を整理しました。できるだけ目で覚えましたが、家での学習はいつもの暗記法でした。青ペンは暗記力が高まると聞いたことがあるので、青ペンで覚えたいことを書いてくるくる丸で囲み、唱えながら暗記しました。もちろん目でも見て、全身で覚えるような感覚です。
 1回目の模試までには過去問を2回、2回目の模試までには3回と言われていました。
 しかし、大学の勉強もあったので1回と半分ほどしかできませんでした。あまり勉強ができないままの1回目の模試の結果はどちらもB判定。「お、そんなにやってないのにB判定とれちゃった」と浮かれて遊んで夏休みを満喫していると、罰が当たったようです。2回目の模試でとってしまいましたC判定。これはまずいとショックと同時にかなり焦って、毎日過去問を解きまくりました。しかし、間違えるところは大抵同じ。そこでA5サイズのシンプルなノートに、過去問で間違えたところをすべて書き出しました。左4センチほどのところで一本線を引き、単語を左にその説明を右に、といった具合です。説明の中の重要単語や左に書いた単語は、赤シートで消えるようにオレンジで書きました。図も沢山用い、デザイナーズチェアはすべてカラー印刷してノートに貼りました。私が苦手なものがすべて詰まっているオリジナルノートが完成しました。これは肌身離さず持ち歩いて読みました。試験直前の集中講座も受講しましたが、かなり効果的でした。

1次試験当日
 1次試験の前日は今まで取り組んだテキストなどを見て、「これだけ努力したから大丈夫」と自分を勇気づけました。試験会場は小さい教室だったので緊張せずに取り組め、「今までの力を出し切るだけだ」、「泣いても笑っても今日で1次試験は終わり、1次試験の勉強からは解放される」とわくわくした気持ちさえありました。

2次試験対策
 2次試験の勉強は1次試験とは違って電車では勉強しにくかったのですが、模範解答や添削していただいた図面を見るだけでも、家具大きさや色の付け方、必要なエレメントなどが分かりました。

2次試験当日
 論文は勉強を怠っていた分野から出題されてしまったのですが、できるだけ筋を通して文字数だけでも稼ぎました。
 プレゼンテーションもいつもとは違った傾向があり初めは落ち着きませんでしたが、文章をよく読んでいくとイメージができてきて、落ち着いて取り組むことができました。時間も少し余裕があったので、文章と自分が描いた図面を見比べて見直しを何度も行いました。論文は見直しをしようにもそれ以前の知識足らずだったので、論文は捨てたつもりで、その分図面では減点できないと思い、図面の完成度を上げました。

試験を終えて
 論文に自信がなく、プレゼンテーションも小さなミスや模範解答と違った点が見つかり、「来年も頑張らないといけないかなー」と思っていたので、合格通知が来た時は喜びと同時に安心しました。以前からの夢だったので、本当に私がICの資格を取ることができたことを感慨深く感じました。

これから受験する方へ
 今手にされている合格体験記で自分に合った方法を見つけてください。私がICの勉強に励んだ10ヶ月間、大変でしたが、自分が好きな内容だったので非常に充実していてとても楽しかったです。例えば、私は現場や実物を見ることが楽しかったのですが、勉強法にせよ、自分が楽しめる工夫をするといいかもしれません。努力すれば結果はついてきます。悔いのないよう頑張ってください。
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