喜多 小百合 さん
インテリアコーディネーター(第31回合格)
試験のためだけの勉強をしない
IC受験のきっかけ
 大学を卒業後に上京し、一人暮らしを始め、初めての自分だけの家のコーディネートを楽しみだしたことが、インテリアのことをもっと知りたいと思った一番のきっかけでした。そして、東京でお洒落なカフェやレストラン、家具などをよく目にするようになり、ますますインテリアに興味が湧きました。
 ずっと自分の興味のあることで何か手に職を付けたいと考えていたので、ふとインテリアを仕事にしようと思い立ちましたが、今までインテリア関係に携わったことがなかったので、まずは基礎からきっちり勉強したいと思い、IC資格を取得することにしました。

HIPSについて
 私はサボり癖があるので独学では無理だと思い、いくつかの学校に資料請求をしました。しかし、どのパンフレットを見ても、思っていたより価格が高くて手が出ませんでした。そんな中、HIPSのパンフレットは、とても分かり易い上に断然授業料が安かったので、これなら私にも通えそうだと思い、すぐに詳しい説明を聞きに行きました。
 説明を聞いた後の一番の印象は、とても現実的(無駄がなく効率的)な学校だと思いました。それが合格率に表れていると思い、授業内容も費用も自分にピッタリだ、これなら合格できそうだと確信し、すぐに入学を決意しました。
 入学して感じたHIPSの良いところは、勉強を生徒任せにしないということです。自分の出欠カードに過去問題を解いた回数や各テストの点数を記入するところがあり、それが良くないと受付の方に「勉強はどうですか?」、「時間は取れていますか?」など、一言お声をかけられました。それにより、「もう少し頑張らないと!」と勉強意欲が高まることがありました。
 また、毎回授業で予習テスト・復習テストがあるのも魅力の一つです。前述しましたが、私はサボり癖があるので、きっとこれらのテストがなかったら、予習も復習もせずにただ授業だけを聞いて、ほとんど頭には残っていなかったと思います。またクラスの平均点も教えてくれるので、それより低いと焦り、高いと少し得意分野かもと認識できるなど、分野別での勉強にとても役立ちました。

1次試験に向けて
 1次試験の勉強では、私だけの永久保存版テキストを作り、何度も何度も読み返しました。繰り返し読むことで本質的に理解するようになり、初めて見た問題でも応用が利くようになりました。
 私は復習テスト、過去問題や予想問題、直前講座のテスト、模擬試験など、問題形式のものは全て間違ったところを徹底的に見直して納得しないと気が済まない性格なので、丸付けをしたら、とにかくテキストのページを捲りまくりました。もしテキストに載っていなくてテストに出たものがあれば、問題ごとに切り抜いてテキストに貼ったり、自分で文をまとめて書き足したり、絵を描いて付け足したりしました。また、テキストの中で名前だけでは実物が想像できないものや仕組み、テストに出てきたテキストに載っていない名称など、少しでも「?」が浮かぶとすぐにネットで調べて、写真や図、専門家の詳しい説明などを集めました。そしてそれをテキストに付け足し、とにかく新しく得た情報をテキストにまとめていくことで、いつでもテキストを開いて調べられるようにしました。これが私の宝物であり、永久保存版テキストです。
 また、私は実際に家具屋さんやホームセンターへ足を運び、様々な家具や照明、テキスタイル、日曜大工コーナーの部品や木の素材に触れてきました。そうすることで、写真だけでは分からない大きさや質感を感じたり、よく分からなかった部品の造りが分かったりしました。特に、テキストに出てきた有名デザイナーの椅子を見つけて座ることは、とてもテンションが上がり、それだけで強く記憶に残ります。たくさんあって覚えられないと思っていた椅子たちも、座り心地とともに簡単に覚えることができました。テキストやネット上の写真だけではなく、実物に見て触れるというのはとても大切なことだと思います。

2次試験に向けて
 2次試験の製図は、習う先生によって多少の違いが出ます。しかし、直前の集中講座などの1日完結の授業で色々な先生に教えて頂き、先生方それぞれの図面の捉え方、描くときの姿勢など、いつもと違う様々なアドバイスを頂くことで、たくさんの新たな考え方を持つことができました。その結果、試験直前は追い込まれながらも「次はどんな部屋にしようかな」とプランニングを楽しむ余裕が持てました。ですので、私は出来るだけ色々な集中講座に参加することをお勧めします。
 論文については、昔から苦手だったので、まずは何度も解答を読んだり写したりして書き方のコツを掴みました。そこから、解答の「例えば…」のところを自分で考えて当てはめてみたりして、最終的に全部自分で書き上げてみるという手順を踏みました。さらに、予想される質問と、それに答えるためのポイントをいくつかメモしておき、移動中などにそのメモを見て要点を暗記していました。
 あとは時間との闘いなので、過去問題を一通り解いたら、予想問題を制限時間に従って徹底的に解いてみました。なかなか時間内に終わらず、かなり厳しかったのですが、試験当日は授業や問題集で何度も練習した内容が出たので、すぐにプランを思い付き、なんとか終わらせることができました。
 2次試験の勉強は何度も挫けそうになるかもしれませんが、試験を終える最後の一秒まで諦めず、冷静に頑張ってください。

これから受験をする方へ
 1次試験も2次試験も、自分に合った勉強の仕方、自分に合った先生が必ずいます。そして、興味はあったけど今まで知らなかった知識を得る楽しさがあります。製図の勉強も、自分がコーディネーターをしている姿を想像しながら取り組むなど、大変な勉強の中でもどこかで楽しさを忘れずに頑張ってほしいと思います。最後まで前向きに頑張れば、運も味方につけて合格を手にすることができると思います。頑張ってください!応援しています!
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