小林 幸江 さん
インテリアコーディネーター(第30回合格)
自分のために今できること
受験の動機
 私は7年前の結婚を機に、自営業の建築請負業の手伝いをするようになりました。地元に密着した小さな工務店ですので、事務仕事からお施主さまとの打合せまで何でも対応しなければなりません。そんな中、私は今まで建築の勉強をしたことがなく、どうしても自信がもてなかったため、インテリアコーディネーターの資格取得を考えていました。主人に相談すると、「田舎ではそんな資格なくても大丈夫だよ」との答えだったのですが、誰かに資格があると言うためではなく、自分自身に自信をつけるため、資格取得を目指しました。

勉強方法
 合格体験記を読み、できそうなことを真似する(私は下記の@〜Dを行いました)
 @テキスト・問題集を「章」ごとにバラバラにする。
 A問題集の解答用にノートを2冊購入。それぞれ販売用・技術用とし、3回分の解答欄をつくる。
 B講座の前にテキストをざっと読み、重要そうだと思ったところに黄色のマーカーを、講座を受講して先生が実際
  に重要とおっしゃったところはピンクのマーカーをひく。
 C講義を録音する。
 D模試やいろいろな講座を全て受ける。
  1週間後に2回目の模試が迫り、それまでに販売と技術の内容を全て書き写すつもりでしたが、実際にできた
  のは苦手分野の販売だけ。その結果が、販売C→B判定、技術B→B判定。ノート書き写しの効果はとても大き
  かったのです。

1次試験会場にて
 書き写したノート1冊とバラバラにした問題集を全て持って会場に行きましたが、それはただお守りのようなもので、試験前にはなるべく見直しをしないように心がけました。そこでわからない問題を見てしまうと不安になりますし、私は集中力が持続するほうではないので、試験前に頭を使いすぎると本番の試験中に疲れてしまうのです。それに、今までこれだけやったのだから、「1次試験、私は必ず合格する! という変な自信がありました。

1次試験合格から2次試験まで
 1次試験に合格してから2次試験までは、とても期間が短く感じました。ですから、6月に既に基礎製図講座を受けていたことは本当に良かったと思います。講座の内容を全て覚えていたわけではありませんが、それでも全くやったことのない製図をこの時期に始めるのとは、雲泥の差があったと思います。
 2次試験へ向けては、@全5回の講座に全て出席し、A課題をこなし、B模試やプレゼンテーション1日演習講座も受講しました。12月に入ってからは、体調管理を優先して早く寝ることを心がけていたので、あまり図面もパースも描けませんでしたが、少し時間があるときに模範解答を見たり、論文の解答を書き写したりしていました。

2次試験
 そして迎えた2次試験。試験会場には今まで描いたものや、模試や演習での問題・模範解答などいろいろ持参はしましたが、1次試験同様、あまり見直しはしませんでした。準備が不十分だという自覚と、時間が足りるかどうかの不安があり、とても焦っていました。
 試験が始まってからは、まず、落ち着いて、問題の余白に、論文:○時○分〜○時○分、エスキス:○時○分〜○時○分、作図:○時○分〜○時○分、着彩:○時○分〜○時○分などとタイムスケジュールを書くことをおすすめします。頭ではわかっているつもりでも、日常とは違う緊張感によって、時間を誤解してしまうことはあります。そうでなくても、脳の一部をそんな時間管理に使っておくのはもったいないと思います。
 私はこのとき、最後の15分間が余ってしまいました。時間の配分を間違ってしまったのですが、終わってからはどうすることもできず、かなり後悔をしました。普段ならエスキスをしてから作図に取りかかるのですが、いきなり、図面を描き始めてしまったのです。途中で「ああしたほうが良かったな、こうしたほうが良かったな」という思いがわいてきたのですが、講師から「図面はキレイなほうがいい」「消してしまうと、それまでの時間何もしなかったということになる」と言われた言葉を思い出し、あえて描き直しはしませんでした。
 2次試験直後の感想は、「あー、失敗してしまった。合格はありえないな」というものでした。自分の努力不足を認め、不思議と落ち込むこともなく、また来年の2次試験に向けて、「いつ頃から取り組もうかな」などと考えていました。
 しかし、HIPSさんから模範解答が送られてきたとき、何故か、「あれ?もしかしたら私の作図でも大丈夫かも?」と思えたのです。根拠はとても曖昧なのですが、そう感じました。2月の半ば、合格通知が届いたときには、嬉しいというよりも、「あ〜良かった、これでやっとスタートラインに立てたという安堵感でいっぱいでした。

これから受験する方へ
 学習量の多さや、実技である2次試験への不安などいろいろとあると思いますが、HIPSの講師陣・テキストは素晴らしいものです。言われたことを素直に信じ、やるべきことをやっていれば、来年、きっとあなたもこの合格体験記を書いているはずです。12月まで、途中で息切れすることなく、走り続けてください。
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